アナリストらが、SAPの今期の不振は一時的なもので深刻な問題ではないと考え、同社の戦略を大部分において支持しているのとは対照的に、Oracleには厳しい評価が下された。
7月18日の発表会見の質疑応答では、あるアナリストが次のような発言をしている。「Oracleが(PeopleSoftやJDEをはじめとする多数の企業の買収を通して)一連の合併に着手した2年前、膨大な量の仕事が同社を待ち受けていることを、われわれは理解していた。ここへきて、そうした仕事のほとんどが完了したようだが、いったいどのようなやり方で作業を進めたのか教えてもらいたい」
Oracleは数年前から、ユーザーの声に答えて標準ベースの開発に大きな重点を置き、独立系ソフトウェアベンダーやシステムインテグレーターに門戸を開くなど、これまでとは異なるアプローチを採用するようになったと、フィリップス氏は述べている。
「標準的なユーザーにとって、これは非常に有益な転換であったと思う。(2004年のPeopleSoftおよびJDEの買収から)数年を経た今日、企業はOracleとの合併を前向きにとらえるようになった。2年前とは大きく異なり、今ではわれわれの風向きはすこぶるよい」(フィリップス氏)
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