ただ一般サイトではいまだに、いわゆる出会い系やアダルト系、消費者金融関係などのサービスの存在が際立っている。なかには、公序良俗に反するものも少なくない。もちろん、優良コンテンツもそろってはいるが、それらはエンターテインメント系など偏りがあるといっても過言ではない。少なくとも、PCインターネットのそれとは「ヘッド」の部分も「ロングテール」の部分も、ラインアップの色合いはかなり異なる。そのあたりをNTTレゾナントのポータル事業本部メディア事業部ケータイに勤める小田晋太郎氏に投げかけてみると、こんな回答が返ってきた。
「確かに、ケータイの世界ではPCの世界のような、検索するのにふさわしい情報サイトは少ない。『モバイルgoo』に限らず、検索エンジンがあまりいい結果を得られていないというのが現状だと思う。公序良俗に反するようなサイトを探している人もかなりいる。ただ、そうしたことはPCの世界に検索サービスが出てきたときと同じような感じだ。(PCインターネットでは)その後、検索にふさわしいコンテンツがどんどん増えていった。同様に、ケータイでも検索に値するような情報も増えてくるだろう。最近はブログなどのCGMが生まれ、PCとかケータイとか関係なく掲載されるようになっているので、ケータイの世界には、PCのときと比べると格段に速く、いい情報が広まっていると思われる」
質の高い一般サイトが増えれば増えるほど、検索サイトにとってケータイの世界は新たな優良市場になるということなのかもしれない(発売中の「月刊アイティセレクト」10月号第1特集「ケータイビジネスの地殻変動を追う! ケータイルネサンスは起こるか」より)。
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