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» 2007年01月17日 08時00分 公開

必見!あなたの会社でIMはこう使えビジネス向けのメッセンジャー Biz IM市場の幕開け(第4回)(1/3 ページ)

企業向けインスタントメッセンジャー(Biz IM)のメリットは、社内のコミュニケーションを円滑にし、社員の生産性を高めることにある。すでにBiz IMを本格運用する企業の業容は実に多彩だ。

[渡邉君人(Qript),ITmedia]

「ビジネス向けのメッセンジャー Biz IM市場の幕開け」と題し、本記事を含む下記5つのテーマで連載しています。

第1回 「ビジネスコミュニケーションの変遷と、IMの今」

第2回 「Biz IMでコミュニケーションはこう変わる!」

第3回 「大企業がついに乗り出すIM改革」

第4回 「必見!あなたの会社でIMはこう使え」

第5回 「上司や同僚だけじゃない。IMがつなげる未来のコミュニケーション」


 企業がBiz IM(企業向けIM)を導入する背景には、大きく2つの側面がある。1つは、JSOX法や個人情報保護法対策のためのセキュリティ強化だ。具体的には、「Winny」や「Yahoo!メッセンジャー」、「Skype」などのフリーソフトを管理者に無断でインストールして利用することでの情報漏えい、ウイルスの侵入によるシステムへの悪影響、また過度な私的利用による業務効率の低下、といったことの抑止策となる。

 もう1つは、情報共有の即時化や多様化するワークスタイルへの対応など、個々の社員が持つ情報資産を効率的かつ迅速に活用し、業務効率や生産性の向上を図ることにある。Biz IMが利用されるシーンの例としては、以下のようなものがある。

1)本社・支社間、部門間、フロア間など、空間を越えるシーン

2)コールセンターや管理部署など、クローズドな環境

3)テレワークなど在宅勤務者の勤怠管理、コミュニケーションツールとして利用するケース

 それでは、企業がどのようにBiz IMを活用しているか、企業形態や当社の導入事例と合わせて見てみよう。

社内外の意思疎通が向上

 ジェイコムは、大阪を中心に全国5カ所に拠点を構え、総合人材サービス、マルチメディアサービスなどの「特化型営業支援サービス」を展開している。従業員数は約90人、派遣スタッフ約3000人を抱える。2006年5月期の売上高は、前期比40%強増の66億円となっている。

 ジェイコムでは、本支社間の連絡、部署やグループ内の連絡、社内スタッフと外回りの多い営業スタッフの連絡、派遣スタッフと営業系や経理系スタッフの連絡など、日々さまざまなコミュニケーションが発生する。これまではメールや携帯電話、グループウェアなどを利用していたが、あらゆる種類の内容で送信されてくるメール閲覧の手間や確認/返信の遅延、応答できる状態かどうか分からない携帯電話への連絡など、コミュニケーションにおけるムダが発生していた。そこで企業内コミュニケーションを現状より一歩、前進させるためのツールとして、同社はBiz IMを選択した。

空間を越えるシーンで利用されるBiz IM 空間を越えるシーンで利用されるBiz IM

 ジェイコムがBiz IMを利用している主なシーンは、部署内やグループ内での連絡、そして社内スタッフと外回りの多い営業スタッフとの連絡だ。IMのステータス画面から相手の状況を確認し、そこからIMでの連絡や、携帯電話への連絡に活用している。社外のスタッフは、携帯電話からメンバーのプレゼンス状況を確認して、そこから個人またはグループ宛にメッセージを送るといった使い方だ。

 IDとパスワードによるセキュリティ認証が必要なため、万が一、携帯を紛失した場合でも、内容を見られる心配はない。Biz IMは、社内でも社外でも安心して利用でき、コミュニケーションも円滑になったということだ。

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