連載
» 2007年04月13日 14時10分 公開

オルタナブログ通信:ブログで見る、ネットがリアルに与える変化 (2/2)

[森川拓男,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 そのような中で、ITmedia海外速報部の「海外速報部ログ」にsawa氏が投稿したセカンドライフでのマーケティングがうまくいかない理由が気になった。筆者は、セカンドライフでは、新しい形のマーケティングが進んでいるのではないのかと思っていたからなのだが、リアル世界とバーチャル世界での違いを考えた場合は、リアルのマーケティングが必ずしも通用しないことが多いようだ。逆に、ユーザーがゲームやアニメ関係のコンテンツ業界人にとっては、うまくマーケティングが進むのでは、というコメントもあり、なるほどと感心させられた。

 同じくマーケティングという観点から興味をひいたのが、永井孝尚氏の「永井孝尚のMM21」に4月8日に投稿された統一地方選挙とマーケティング

 この日は、統一地方選挙前半戦の投票日だったが、永井氏は、特定支持政党を持たない「浮動票層」は、どのようにして投票する候補者を絞り込んでいるのか? という点を分析している。この後、統一地方選の後半戦、そして夏には参院選と選挙が続くわけだが、我々有権者にとっても、そして政党、候補者にとっても注目すべきことかもしれないと感じた。まあ、何よりもまず、政治に注目し、自分の意思で投票するという気にさせることが重要なのかもしれないが。

 これと関連して、加山恵美氏の「C'est la vie」に投稿されたニュースをネタにブログ投稿できるAFPの新サービスに注目したい。このエントリ自体は、ニュース記事からブログを投稿できるというサービスについて書かれたものだが、後半に選挙関連の事柄に触れているのだ。それは、選挙管理委員会がYou Tubeに投稿された特定候補者の政見放送動画の削除を要求したという記事に対してのコメントだが、いっそのこと選挙管理委員会のWebサイトで候補者全員の政見放送動画を、原稿テキストでも付けて公開したほうが、有権者にとって公平で有益ではないかと指摘している。

 インターネット社会と選挙活動に関しては、ブログやWebサイトはどうするべきかなどの議論が起きている最中である。しかし、それとは別に選挙はあるわけで、ネット社会も進んでいく。こういったところを法改正しないと、真の意味でのIT社会とは言えないだろう。

 セカンドライフにしろ、選挙にしろ、マーケティングという点では同じ要素があるような気がする。そしてそれは、ネット上で展開されたものが、リアルに影響を及ぼす可能性があるという点でも同様だ。これらを結ぶものが今後どうなっていくのか、注視していきたい。

メモ:ワンセグ5分の価値(シリアルイノベーション)

 最近は、ケータイでもテレビを見ることができる。ワンセグ対応機では、より利用範囲が広がるだろう。筆者のケータイはアナログテレビしか見られないが、それでもけっこう重宝している。

 しかし、今泉大輔氏の「シリアルイノベーション」に気になるエントリを見付けた。4月6日に投稿されたメモ:ワンセグ5分の価値という記事だ。筆者は、テレビのないキッチンに移動しなければならない時など、ケータイのテレビでドラマなどを見たりするのだが、確かに小さい画面で長時間の番組をじっくり見るのはつらいかもしれない。そういえば筆者も、ケータイではどちらかというと音を聴くのが目的であり、画面をじっくりと見続けるわけではなかった。そのような中では、「5分単位の番組」があって、それを幾つかセットにして繰り返し流すことができれば、という提言をしているのだ。ちなみにコメントでは、「5分」ではなく「3分」のほうがという意見が寄せられていた。実用的という意味では、今後どうなっていくか注目してみたい。

歌詞カードもバラ売りしては?(シロクマ日報)

 最近、筆者はポイントサービスサイトでiTunesギフトカードが当選したこともあり、iTunesをインストールして数曲を購入した。その際に感じたのは、1曲ごとに購入できる手軽さだったが、同時に寂しさと不便さを感じた。それは、店舗で購入するようなジャケットイメージが弱いことと、歌詞カードがないことだった。昔、洋画サントラCDを購入する際に、国内盤よりも安く購入できる輸入盤を購入していた時期もあったが、最近では、国内盤がリリースされている場合は極力、国内盤を購入するようになっていた。その理由の最たるものは、「歌詞カードの有無」である。かつて購入した多くの輸入盤には歌詞カードがなかったのだ。そして、iTunesや着うたといった音楽のダウンロードコンテンツにもまた、歌詞カードの存在が感じられない。

 小林啓倫氏の「シロクマ日報」に、この筆者の意見を反映したかのような歌詞カードもバラ売りしては?というエントリーだった。中では、30代男性がこのような不満があるという調査結果を掲載しているが、正に筆者世代というわけだ。デジタル化されてもよいので、ぜひ歌詞カードも販売してもらいたいと思う。

Yahoo!メールで消失事故(ITコンシェルジュの Try ! & Error ?)

 4月6日、ヤフーからの発表で多くの人が驚いたことだと思う。無料のEメールサービス「Yahoo!メール」で、約449万通のメール本文が消失したというのだ(関連記事)。これは、一般のニュースでも報道されたため、目にした人も多いだろう。武田圭史氏「武田圭史のセキュアーで行こう!」でも【3位】Yahoo!メール450万件のメールを誤って消失とピックアップしている。

 川上暁生氏の「ITコンシェルジュの Try ! & Error ?」では、Yahooメールで消失事故というエントリーを立て、「明日は我が身を考えればぞっとするニュース」としていた。確かに、これはヤフーだけの問題ではなく、いつどこで起こってもおかしくはないことだ。ネットサービスを提供する企業にとって、身が引き締まる事件だったはずだ。そして、そのサービスを受ける立場の我々にとっても、それ「だけ」に依存していれば、大きな被害を受ける可能性があり、よりいっそうの注意が必要となるだろう。

 最後に、4月2日〜8日の週間アクセスランキングから注目点を紹介したい。1位になった「Googleのオフィスでニシキヘビが逃走――またまたぁ」(海外速報部ログ)を始めとして、時節柄エイプリルフールネタが幾つかランクインしている。

 その中でも、「DRMはあっても良いかもしれない、私的録音録画補償金制度もあってもよいかもしれない」(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)が3位、「音楽のDRMは撤廃、では映画は?」(海外速報部ログ)が7位、「EMI が DRM 撤廃 を発表」(IT's my business)が14位など、30位以内に6つのDRM絡みの記事がランクインしていたのが確認できた。このDRMに関しては引き続いて、久保田裕氏がDRMのこと(保護技術と法と教育のバランス)(愚直なまでも著作権)、栗原潔氏が音楽ビジネス関係良記事2件(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)というエントリーで投稿されている。続きとして読んでほしいと思う。

 以上、4月5日から11日にかけてのオルタナティブ・ブログに投稿されたエントリから、筆者が気になったものをピックアップしてみた。

 オルタナティブ・ブログには、今回取りあげた以外にも数多くの興味深いエントリが投稿されている。この記事を通じ、自らの興味に近いブロガーを見つけ出すキッカケとなるようお伝えしているが、次週もピックアップしていきたい。

 また、「ブロガー一覧」から自分のお気に入りブロガーを見つけてみるのもよいだろう。細かい変更点だが、4月5日には、ブロガー一覧で各ブロガーの最新投稿記事タイトルが表示されるようになっている。さらにオルタナティブ・ブログ全体を見れば、「最新投稿一覧」から新規投稿記事を中心として、RSSリーダーなどでチェックすることも可能だ。

 ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -