Larrabee、Tolapai、QuickAssist――IDFで新技術発表

» 2007年04月17日 14時12分 公開
[ITmedia]

 米Intelは4月17日、北京で開催のIntel Developer Forum(IDF)で20種類を超える新技術を発表した。

 まず同社は、次世代「Penryn」プロセッサの性能について詳しく説明した。45ナノメートル製造プロセスとHigh-kを採用したクアッドコアPenryn(3.33GHz)搭載のデスクトップPCは、Intel Core 2 Extreme QX6800と比べて、画像関連の処理が約15%、3Dレンダリングが25%、ゲーム処理が40%以上高速化されるという。

 同社は新しいアーキテクチャ「Larrabee」、高速化技術「QuickAssist Technology」、エンタープライズ級の「システム・オン・チップ(SOC)」製品の第一弾「Tolapai」も発表した。

 Larrabeeは、IA(Intel Architecture)ベースのプログラム可能なパラレルアーキテクチャで、既存のツールで簡単にプログラムできる。TFLOPSにまで性能を拡張できるよう設計され、科学計算やデータマイニングなどのアプリケーションを高速化する強化機能が搭載される。

 「QuickAssist Technology」はサーバのアクセラレータ利用を最適化するための包括的な計画。IAベースのマルチコアプロセッサと他社のアクセラレータをIntelサーバで組み合わせて高速化したり、IAベースプロセッサ自体に組み込む新しい統合型アクセラレータを開発するなどの手法に取り組む。この技術はTolapaiにも含まれる。

 また同社は、ハイエンドマルチプロセッササーバ向け製品「Caneland」も発表した。CanelandはクアッドあるいはデュアルコアのXeon 7300シリーズプロセッサで、第3四半期にブレードサーバ向けに80ワット版と50ワット版が提供される。

 ホームPCおよび家電分野に関しては、IntelはPCと家電のプラットフォームの基盤に共通のIAプロセッサを提供する計画を明らかにした。同社は家電に最適化されたIAベースのSOCを2008年に投入する予定だ。また年内にはViivプラットフォームのアップデートや、ゲーマーPC向けのハイエンドプラットフォーム「Skulltrail」を提供する計画。

 将来版のViivは、今四半期に登場するIntel 3 Series Chipset(コードネーム「Bear Lake」)を基盤とし、強化版の「Intel Clear Video Technology」などの機能によりグラフィックスサポートが強化される。

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