携帯電話にも社内システムへの接続ツールやコミュニケーションツールが出揃い始めた。「スマートフォン」と呼ばれる高機能端末には標準で同期化ソフトやメールソフト、スケジューラーが搭載されている場合が多い。
一般の携帯電話端末では、ベンダー製や企業が独自に開発したアプリケーションを利用したり、Webを介してメールやスケジュール、メモ、簡易メッセージングなどの機能を利用できるサービスも増えつつある。
例えば、最近注目されるサービスの1つが携帯電話で利用するIMだろう。コンシューマ市場も含めると、Webブラウザを利用するサービスやMicrosoftの「Windows Live メッセンジャー」、Yahoo!の「Yahoo!メッセンジャー」のように専用アプリを利用するサービスが登場している。
グループウェアとIMを組み合わせれば連絡先の最新状態が分かり、最適なコミュニケーション方法を選べる。訪問先へ移動中の営業担当者に連絡をする場合、営業担当者が「電車で移動中」として状態情報を登録しておけば、社内の人間は「通話」ではなく「チャット」などの手段が利用できる。また、営業担当者が移動中でもすぐに打ち合わせに入ってしまうようなスケジュールになっていれば、「メール」などで一時的に連絡するという手段も取れる。
通話に限らず、モバイル環境でも複数のコミュニケーションツールを活用することによって、社内外での円滑なコミュニケーションを行えるようになりつつある。
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