マイクロソフトはWindows Mobileの最新版と市場動向を発表し、世界のスマートフォン市場での勢いぶりをアピールでした。
マイクロソフトは、6月6日にWindows Mobileの最新版を発表した。世界のスマートフォン市場における同社OSの急成長ぶりを紹介した。
説明を行ったマイクロソフトの佐分利ユージン執行役常務は、「私自身、10年ほど前からハンドヘルドOSビジネスに携わった経験があり、Windows Mobileの拡大に大変期待している」と述べた。
同氏では、2006年12月にWindows Mobileの出荷を3年間で毎年3倍ずつ引き上げていくと表明したが、佐分利氏は「展開は順調に進んでいる」と話した。
世界市場での動向については、米Microsoftモバイルコミュニケーションビジネスのトニー・メストレス ジェネラルマネージャが「2006年のWindows Mobile端末の出荷は、メジャーなスマートフォンの1つのBlackBerryを上回った」と話し、Windows Mobileの成長率をアピールした。アジア圏では、2006年の成長率が前年比150%となった。
世界全体で2006年度は約600万台を出荷したが、2007年は上期だけでも500万台以上の出荷を想定しているという。2008年は2000万台以上を出荷する計画だ。国内展開では、従来からメインターゲットとしていたアーリーアダプター層に加えてビジネスユーザーで1300万台、企業導入で1700万台以上の出荷を目標に掲げる。
モバイル&エンベデッドデバイス本部の梅田成二部長は、「2007年はまず100万台以上を出荷したい。個人ユーザーにはビジネスとプライベートをマネジメントするライフスタイルデバイスとして、企業ユーザーには生産性や効率性に加えて安全性も兼ね備えたデバイスとして訴求する」と話し、ExchangeやSherePoint、Office Communicatorとの連携による経営効率化や社員の生産性向上などをアピールしていく。
梅田氏は、「企業がWindows Mobileを導入するまでの期間は平均で12〜18カ月。本格に広がる1歩手前にまで到達し、パトーナーと連携してビジネスに対するモバイルの導入効果をしっかり伝えていきたい」と話している。
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