ニュース
» 2007年06月27日 15時32分 公開

富士通の米子会社、新たなブレードサーバおよびシャーシをリリース

米Fujitsu Computer Systemsが新たなサーバおよびシャーシをリリースした。HPとIBMの寡占市場に風穴を開けることができるのだろうか?

[Scott Ferguson,eWEEK]
eWEEK

 米Fujitsu Computer Systemsが6月26日に新たなサーバおよびシャーシをリリースしたことで、ブレードサーバ市場における競争が激化する可能性がさらに濃厚になった。Fujitsuは、同システムのI/Oおよび消費電力パフォーマンスが消費者の心をつかむと自負している。

 Fujitsuが2ソケットブレード「BX620 S4」を投入した市場は、Hewlett-PackardおよびIBMが寡占体制を敷いていることで知られている。IDCによれば、HPおよびIBMのブレード出荷数を合わせると、全体の約75%に達するという。

 Fujitsuの「Primergy」ラインに加わったBX620 S4ブレードサーバは、Intelの「Xeon」プロセッサのデュアルコアおよび4コア双方を利用している。新たなシャーシは「BX600 S3」と呼ばれており、7U(12.25インチ)のエンクロージャに最大10基のBX620ブレードを格納できると、Fujitsuの製品およびソリューションマーケティング担当副社長、リチャード・マコーマック氏は説明した。

 新ブレードは1システム当たり10個の1ギガビットEthernetポートを備え、各シャーシに搭載できるポート数は最高で60個となっている。また、ファイバチャネルコネクタをサポートしているため、新システムのI/Oスループットは以前の製品の3倍におよぶと、マコーマック氏は話している。

 「新しいミッドプレーンに、非常にすぐれた機能をいくつか追加することができた。スループットを劇的に向上させたことで、ユーザーは各ブレード上でより多くのアプリケーションを動かせるようになる。仮想化を導入する際の柔軟性も、はるかに大きくなるだろう」(マコーマック氏)

 Fujitsuは、カリフォルニア州サニーベールに拠点を置くVMwareの技術ばかりでなく、オープンソースhypervisor「Xen」をベースにした製品も幅広くサポートしている。

 あいもかわらず競争に貪欲なHPの幹部らは、ブレード製品の販売対象を、数カ月以内に中間市場や中小企業(SMB)にまで広げるつもりであることを示唆した。6月18日にラスベガスで開催された「Technology Forum & Expo」で、HPの「BladeSystem c-Class」のアーキテクチャが強力にプッシュされていたのも記憶に新しい。

 一方のIBMは、2007年第4四半期にリリースする同社の新システム「BladeCenter S」は、特にSMBに利益をもたらすはずだと主張している。

 最近ではSunもブレード市場に本格参入し、Intel、AMDおよび「UltraSPARC」チップを組み合わせて使用するシステムを販売している。

 Fujitsuのマコーマック氏は、同市場のシェアの大半がIBMとHPに握られていることを踏まえたうえで、BX620の高密度性と新機能をもってすれば、Fujitsuは独自のポジションを確立できると展望を語った。BX620は、空気の流れを改善し、システムを冷却するのに必要なファンの数を減らして、電力および冷却コストを下げるよう設計されているという。

 さらに、Fujitsuの新たなシャーシは、InteiおよびAMD両社のプロセッサを使用する「BX600」とも互換性があるなど、きわめて柔軟性が高い仕様になっていると、マコーマック氏は述べた。

 「われわれが提供を始めたブレードは、これまでのものより密度も可用性も高い。大企業に加えて、小規模から中規模の企業もターゲットとすることができる製品だ」(マコーマック氏)

 FujitsuのBX620ブレードは、RAMが1GBから32GBとなり、2基のSAS(Serial Attached SCSI)ハードドライブを搭載する。ドライブの最大容量は292GBだという。

 価格は、BX620ブレードが1,948ドルから、BX600シャーシが7,176ドルから。

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.

注目のテーマ