バーチャルと現実とのはざまで――震災、選挙、書店、セカンドライフから見えるものオルタナブログ通信(3/3 ページ)

» 2007年07月22日 13時16分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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ネット時代の選挙(2)

 前回も取り上げたが、現在、参院選のまっただ中にある。とにかく、有権者の読者は、その貴重な一票を行使してほしいと願うばかりである。

 さて、この選挙におけるキーワードには幾つかあるが、その中の一つに「改革」がある。

 「改革」――言葉は素晴らしいと思うが、その行く先はどこなのか。小林啓倫氏「シロクマ日報」は、本当は怖い「改革」というエントリーで、『ローマ人の物語』を読んだ感想として「改革」という言葉の持つ意味に思い巡らせている。言葉の裏に、その先に潜むものは何か。じっくりと考えていきたい。

 また、鶴田裕史氏「IT業界のマーケティングを問う」に投稿された政務調査費の処理を企業に当てはめてみるとも、なかなか興味深いエントリー。

 ここで言えることはただ1つ。有権者一人一人の正しい目で見て、実際の投票行動を行うことだ。もし、投票日に予定を組んでいる人がいたら、期日前投票を利用しよう。

著作権法改正、その後

 これまでも幾度となく取り上げてきた著作権法の改正問題。

 その中でも特に一部で話題に上っていたのが、著作権法の「非親告罪化」だ。しかし、久保田裕氏「愚直なまでも著作権」著作権法の非親告罪化と捜査の実情によると、「基本的には親告罪を維持する方向で意見集約がなされた」とか。今後、この議題がどのような方向に進んでいくかは、しっかりと見ていく必要があるだろう。

 著作権に関しては、今週のアクセスランキングの注目点でも取り上げたが、読者の興味も高い。ひと口に著作権といっても幅広いので一括りにできないのだが、一つ言えることは、「誰のためのものなのか」ということをハッキリさせる必要があるということだ。

 創作者にとっても、読者にとっても、どちらの側からしても幸せになれるような法改正であるべきだと、筆者は考えている。今後の動向を注視したい。

キーボード音は不快?

 普段、読者が何気に叩いているものといえば、PCのキーボードではないだろうか。それは、PCを使って文章を書いたりしているのだから当たり前といえばそうなのだが、その実、気付いていないことがある。それはキーボードを叩く時に発するカチャカチャという“キーボード音”だ。

 ふと、かなりの大きな音を出していることに気付いたりするのだ。筆者のように、自分の部屋でデスクトップPCを使う人は例外かもしれないが、ノートPCを使って外で使う場合、このキーボード音を不快に思う周りの人がいるかもしれない。

 そこで、川上暁生氏ITコンシェルジュの Try ! & Error ?に投稿された新幹線の中のPCキーボード音対策が、目を惹いた。キーボードカバーを付けるだけで、不快な音を軽減することができるというのは驚きだった。

 以上、7月12日から7月18日にかけてのオルタナティブ・ブログに投稿されたエントリーから、筆者が気になったものをピックアップしてみた。

 しかし、オルタナティブ・ブログには、冒頭でも紹介した通り数多くのエントリーが投稿されており、本稿で取り上げたのはごくごく一部である。吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」イノベーティブな試みをつぶす人達において、「森川拓男記者が「オルタナブログ通信」で何と言おうと私にはこの記事が一番印象に残った!」と触れていただいたが、人によって、印象に残るエントリー、気になるエントリーには、かように違いが出るものである。

 本記事を通して興味を持つものがあったとしたら、「ブロガー一覧」などを通して、それぞれのブロガーの本投稿にも、ぜひ目を通してもらいたい。RSS配信もしている「最新投稿一覧」も、リーダーなどを使って活用していただきたいと思う。

 ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。

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