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» 2007年08月31日 14時13分 公開

指タッチはマウスに匹敵するインパクト、HTCのモバイルUI技術

スマートフォンメーカーHTCのピーターチョウCEOらが来日し、最新のスマートフォン/PDA向けUI技術「TouchFLO」などについて説明を行った。

[國谷武史,ITmedia]

 台湾のスマートフォンベンダーHigh Tech Computer(HTC)は8月31日、来日したピーター・チョウCEOらが事業展開と最新のユーザーインタフェース技術「TouchFLO」について説明を行った。

 HTCは、Windowsベースのモバイル端末専業ベンダーとして、1997年に台湾で設立され、当初はOEM事業を中心に旧COMPAQのPDA「iPAQ」シリーズの製造を手がけた。現在では国内ではNTTドコモとソフトバンクモバイル、欧米ではVodafoneやBT、Orange、Verizon、Sprintなど各国の携帯電話事業者向けに自社ブランドのスマートフォン端末を供給している。

ピーター・チョウCEO

 チョウCEOは、「これまで世界初のカラー対応Poket PC端末や世界初の第3世代携帯電話網対応のPDAを開発するなど、当社はモバイルによるビジネスの生産性向上とプライベートライフの価値提案にこだわって開発を行ってきた」と述べた。

 同社は、6月にタッチパネルを指で直感的に操作することを目指したユーザーインタフェース技術「TouchFLO」を発表。国内ではNTTドコモが2007年度第4四半期に発売を予定する「HT1100」(関連記事)に搭載される。

NTTドコモ向けの「HT1100」

 「ユーザーにとって複雑な携帯電話の操作は大きな不満だ。とにかく使い勝手の良いユーザーインタフェースを開発するよう社内に指示した。試行錯誤を繰り返し、2年もの開発期間を経て実現させた」(チョウCEO)

 TouchFLOでは、3Dデザインのスクエアメニューを指で上下左右になぞりながら動かす。また、画像データでは任意の場所を指で時計回りに動かすと、その部分が拡大表示される。Webやメール閲覧時はスクロールが行える。

スクロール操作だけでなく、画像の拡大・縮小といったさまざまな操作が指で行え、利用シーンの広がりが期待される技術となりそうだ

 開発コンセプトについて、ジョン・ワンCheif Marketing Officer(CMO)は「ユーザーが操作方法を覚える『学習』を徹底して無くすようにした。TouchFLOは、PC操作に劇的な変化をもたらしたマウスの登場に匹敵するものとなり、モバイルの操作性に歴史的な変革をもたらすだろう」と説明する。

 TouchFLOは、指がタッチパネルに触れた時の独特な動きや圧力分布の変化などをソフトウェアで解析しながら、ユーザーが直感的だと感じられるように画面表示を変化させていく。「指とスタイラスペンの入力もほぼ正確に識別できる」(ワンCMO)

ジョン・ワンCMO

 TouchFLOで操作できるものは、スクエアメニューやWeb、メール、アドレス帳、画像アルバムなどのほかに、Office MobileなどWindows Mobileが標準としてサポートするアプリケーションに限られる。ワンCEOは、「しばらくは品質向上が第一だ」と話し、サードパーティ製のアプリケーションへの対応やSDK公開などは行わないとの考えを明らかにした。

 最後にチョウCEOは、「日本のユーザーは品質を非常に重視し、常に新規分野へ挑戦を続けるわれわれの戦略にとって刺激的な市場だ。ユーザーにとって身近な存在になれよう、品質と革新性をさらに訴求していきたい」と締めくくった。

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