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» 2007年10月01日 16時10分 公開

シーメンス、3G対応対応のM2M用通信モジュールを発売

シーメンスは、3G/GSM規格に対応した通信モジュール「HC28」を発売。国内ではソフトバンクモバイルの3G網に接続できる。

[國谷武史,ITmedia]

 シーメンスとソフトバンクモバイルは10月1日、3GおよびGSM規格に対応したM2M(Machine to Machine)通信モジュール「HC28」を発表した。国内ではソフトバンクモバイルが3G接続サービスを提供する。

 HC28は、下り最大通信速度3.6MbpsのHSDPA、GSM通信方式に対応する。USB2.0データバスを搭載し、高速・大容量データ通信を必要とするアプリケーションでの利用に適した通信モジュール。音声やSMS(ショートメッセージングサービス)にも対応する。車載分野やセキュリティシステム、物流・流通業向け端末、PDA、スマートフォンを中心に、さまざまな機器に搭載できる。

HC28

 本体は、縦50×横34×厚さ4.5ミリメートル、重量約10グラムのコンパクトなサイズを実現。EUのRoHS指令やISO9001、自動車部品の品質基準「TS16949」に準拠し、電気通信端末機器審査協会(JATE)およびテレコムエンジニアリングセンター(TELEC)の技術基準適合認定を受けた。ソフトバンクモバイルの3G網との接続試験もクリアしている。

 HC28は2007年上半期から日本以外の地域で出荷が始められており、すでに10万台以上の出荷実績があるという。国内ではシーメンスが直接販売を行い、ソフトバンクモバイルがネットワーク接続サービスを提供する。また、2社ではHC28を利用したM2Mソリューションの開発・提供・サポートで協業する。

ノーバート・ムーラ氏

 通信モジュール事業について説明を行った独SIEMENSワイヤレスモジュール事業部プレジデントのノーバート・ムーラ氏は、「当社は通信モジュール市場で35%のシェアを持ち、HSDPA対応モデルを他社に先駆けて出荷した。日本でもM2M市場の急速な拡大が見込まれ、ソフトバンクモバイルはこの分野に最も意欲的な企業としてパートナーシップを結んだ」と述べた。

 ソフトバンクモバイルの松本徹三取締役副社長は、「国内のM2M市場は2009年に年間100万台の出荷規模が予想され、2014年には契約回線数で1340万加入に達するという(メリルリンチ調べ)。従来は通信事業者がモジュールを購入し、セットメーカーなどへ提供していたが、われわれはネットワークに注力し、製品本体をシーメンスが全面的にサポートする。ユーザーとって最適なM2Mサービスを提供できる最強のコンビネーションを実現したい」と抱負を話した。

松本徹三氏

 シーメンスとソフトバンクモバイルでは、まず運輸業向けのテレマティックスシステムや、小売業界向けの電子マネー決済システムのワイヤレスモジュールなどとしてHC28を提供する。さらには監視システムなどセキュリティ分野への展開も計画している。

 ソリューション内容や製品価格、またHC28でのデータ通信料金などについては、「アプリケーションごとに設定するが、ユーザー企業のパフォーマンスをリーズナブルに向上できる価格設定でなければいけない」(松本氏)として、今後詳細を詰めるとしている。

型名 HC28
サイズ 50(横)x34(幅)x4.5(厚)ミリメートル、重量約10グラム
通信方式 GSM/W-CDMA(HSDPA方式)
最大通信速度 3.6Mbps(下り、HSDPA方式)
電源 3.2〜4.2ボルト
消費電流 電源遮断時50マイクロアンペア、平均供給電流970ミリアンペア以上(HSDPA通信時)
外部接続端子 RFコネクタ、アナログオーディオ、USB2.0フルスピード、シリアルインタフェース
アンテナ 外部アンテナに接続
制御方法 ATコマンドによる制御

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