Sun RayシンクライアントとFeliCaカードが機能統合

 サンとSBSは、セキュリティ分野で協業し「Sun Rayシンクライアント」環境におけるFeliCaカードの利用を実現した。

» 2007年10月29日 21時20分 公開
[ITmedia]

 サン・マイクロシステムズ(サン)とソニーブロードバンドソリューション(SBS)は10月29日、SBSのデュアルインタフェースICを搭載したFeliCaカード「FeliCa PKI Option」と「Sun Ray Virtual Display Client」(Sun Rayシンクライアント)を統合したセキュリティソリューションを発表した。

 FeliCaカードは、対になる2つの鍵を使ったデータの暗号化・復号技術を用いたPKI(Public Key Infrastructure)をサポートする。RSAの暗号演算処理機能を内蔵するほか、電子証明書とPINを組み合わせた認証により、高いセキュリティを実現する。

 Sun Rayシンクライアントは、ハードディスク、メモリ、OS、アプリケーションなどを搭載しない端末で、アプリケーション処理やデータ保存はすべてサーバ側で実行する。

Sun Rayシンクライアント環境でFeliCaカードを利用 Sun Rayシンクライアント環境でFeliCaカードを利用(SBSの資料から)

 今回の機能統合により、従来FeliCaカードで提供している社員証(入退室管理)機能や電子マネーなどのアプリケーションに加え、特定のクライアント端末に依存せずデスクトップ環境を呼び出す「ホットデスキング」や、クライアント認証機能である「Windowsスマートカードログオン」、WindowsのPKI認証を採用した電子メールやWebアプリケーションが利用可能となる。

 両社は、企業、政府自治体、教育研究機関などに対して、同ソリューションを提供していく予定である。

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