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» 2007年12月11日 07時25分 公開

2009年ごろに商用化される無線BBの世界 (2/2)

[國谷武史,ITmedia]
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 一方、LTEは3G携帯電話技術の発展形とされ、データ通信速度は理論値で数百Mbpsに達する。国内ではNTTドコモが「スーパー3G」の名称で開発を進め、2010年ごろの商用化が期待されている。

LTEの基地局システム。端末を呼び出す制御での処理時間は、3Gの数十の1、音声やデータの伝送遅延は約半分に向上している

 LTEでは通話呼び出し時の制御や、端末とコアネットワーク間の伝送速度が3Gよりも大幅に改善され、安定性の高い通話品質とデータ通信を実現するとされる。モバイルWiAMXとLTEは、ともに高速データ通信に注目が集まり、一部のメディアや業界関係者は両者が競合関係になると指摘している。

 WiMAXの普及推進団体のWiMAX Forumは「WiMAXは3Gを補完する立場」との見解を示す。遠藤氏は、私見としながら「WiMAXはデータ通信に特化し、LTEは高品質な通話サービスを中心になるのが望ましいだろう。携帯電話は“つながる”“途切れない”というのが大前提。LTEはこの部分が優れている」と話した。

無線BBを補完する小型基地局

 WiMAXやLTEは、新たなネットワークを構築する必要があるため、当初のエリアは都市部と、地方では広域サービスに限定されるとみられる。このため、基地局の電波が届きにくい場所でも端末を利用できるよう開発されたのがフェムトセルである。

 フェムトセルは、家庭などに設置され、有線のブロードバンド回線に接続して利用する。WiMAXや3Gと同じ周波数帯を使用するために屋外から屋内に移動しても接続が維持されるのが特徴だ。

フェムトセルは、電源とLAN、SIMカードを装着するだけで使用可能

 NECが開発したフェムトセルは、3G規格の1つであるW-CDMAに対応し、最大4ユーザーまでが同時接続できる。3Gサービスエリア展開の遅れている欧州市場向けに販売する計画であるという。フェムトセルでは家庭のブロードバンド回線と携帯電話事業者のネットワークを接続する必要あるが、NECでは現行のシステムに加え、IPベースの次世代ネットワーク(NGN)に対応したシステムも開発しているという。

 「モバイルWiMAXとLTEを無線ブロードバンドの基幹に据え、普及活動を推進していく」(遠藤氏)。

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