TISとインテックが経営統合、シナジー効果で生き残り図る

TISとインテックホールディングスは12月13日、2008年4月に経営統合すると発表した。共同で持株会社を設立する。2010年度に売上高で4000億円、営業利益で400億円を目指す。激化する市場競争の中での生き残りを図る。

» 2007年12月14日 09時19分 公開
[ITmedia]

 情報システム開発のTISとインテックホールディングスは12月13日、2008年4月に経営統合すると発表した。共同で持株会社を設立する。売上高は3200億円を超え、従業員数はTISの約9000人とインテックホールディングスの約6000人を合わせて計1万5000人規模となる。拡大した経営資源を活用することで、2010年度に売上高で4000億円、営業利益で400億円を目指す。

 共同持株会社は「ITホールディングス」。本社はインテックホールディングスの本社がある富山市に置く。社長にはTISの岡本晋社長、会長にインテックホールディングスの中尾哲雄会長兼社長が就任する。TIS株1株に対して、インテックホールディングス株0.79株の統合比率で、両社の株式を共同持株会社に移転する。TISは東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所から、インテックホールディングスは東証からそれぞれ上場廃止となり、持株会社が新たに東証に上場する。

 TISはクレジットカード、製造、化学業界を得意とし、インテックホールディングスは銀行、保険業界で強みを持っている。中国やインドの企業に開発を委託するオフショア開発が普及し、大手企業がM&Aによって顧客を囲い込むなど市場競争が激化しており、経営統合することでシナジー効果を発揮したい考えだ。

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