サーバを「スリープ」してみたら適材適所で省エネ化(2/2 ページ)

» 2007年12月21日 07時00分 公開
[Tom Kaneshige,TechTarget]
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危険と隣り合わせの「スリープ」

 さまざまな省エネ・プラクティスの中でも代表的なものは、スクリーンセーバのようにサーバをスリープさせることだろう。電子システムおよび部品ベンダーのイートン・コーポレーションによると、典型的なx86サーバは、まったく何もしていない状態でも、最大消費電力の30%から40%も電力を消費しているという。もちろんサーバのパワーをダウンさせることは、たとえ夜間であっても、アプリケーションの瞬間的な負荷増大や可用性の面から慎重な検討が必要だ。ペンシルベニア州ウェルズボロのシチズン&ノーザン銀行のピーター・ボーゲンマン氏は、サーバのスリープモードを安易に設定すると、データセンターのサービスレベルを低下させる恐れがあると警告する。「ミーティングや何かでPCの前を離れると、PCは自然にスリープモードになる。その場合、とくに問題は起きない。しかし、サーバにスリープモードを設定すると、さまざまな不都合が生じる場合がある」と同氏。

 もう1つの効果的なプラクティスは、電源装置を適切なサイズのものにすることだ。IT機器の入力電圧は交流100ボルトから240ボルトの範囲だが、ほとんどの機器はそれ以下の電圧でも動く。例えば、イートンによると、HP ProLiant DL380 Generation 5サーバは、120ボルトで稼働効率が82%、208ボルトで84%、230ボルトで85%程度だという。

 「電源装置は可能な限り最大容量で利用することが最も効率的」と指摘するのは、自然言語検索エンジンの開発会社パワーセットのデータセンター・アーキテクト、ポール・ハンマン氏だ。そうした省エネのテクニックは大したことではないように見えるが、チリも積もれば山となる。

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