会社のメールが携帯電話に飛んでくる――ケータイPC化サービスの実力(2/2 ページ)

» 2007年12月26日 00時30分 公開
[國谷武史,ITmedia]
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 一般的な携帯電話端末を対象に、携帯電話会社が提供するアドレス以外の電子メールが自動配信される仕組みは珍しい。

 同社は、国内初のMVNO(仮想移動体通信事業者)企業としてウィルコムのPHS網を利用するデータ通信サービスを提供。「通信事業者のネットワークと当社の設備を接続するノウハウを蓄積しているが、今回のサービスではNTTドコモにも積極的な対応をいただいたため、接続品質の高さを早期から確認できた」と依田氏は話す。

 NTTドコモ以外の携帯電話端末でも利用できるよう、同社ではKDDIとソフトバンクモバイルとも相互接続に向けて交渉中。依田氏は、実現の見通しや開始時期などは明かせないとしながら、「MVNOのサービスが携帯電話業界に広がり、ドコモだけでなくKDDIやソフトバンクにとっても良いと感じられもらえるサービスにするのがわれわれの努めだ」という。

 KDDIとマイクロソフトも、ケータイPC化サービスと同様に携帯電話で会社の電子メールやグループウェアの機能を利用できる「KDDI Business Outlook」サービスを2008年3月から開始する。こちらはau携帯電話が対象ながら、通信事業者本体が提供するサービスとして注目される。

 KDDI Business Outlookに対して、依田氏は「企業で使われる携帯電話は、会社や契約形態などが実にさまざま。当社のサービスはマルチキャリアを想定しており、法人ユーザーの複雑な携帯電話の運用環境にも対応できる」と話している。

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