マイクロソフトはSQL Server 2008の新機能や強化ポイントを紹介した。データ暗号化などの強化に加え、Virtual Earthとも統合する。
マイクロソフトは1月15日、データベース製品「SQL Server 2008」の最新情報を発表した。コンプライアンス、サーバ統合、データウェアハウス(DWH)、ビジネスインテリジェンス(BI)基盤の提供という観点から新機能を説明。第2四半期にリリース予定のSQL Server 2008の完成度を高めた。
コンプライアンスの点では、透過的なデータ暗号化を実現。既存のアプリケーションコードなどを変更せずに、データベース内のあらゆるデータを暗号化できるようになった。データベースが定義したポリシーに従っているかを確認する機能や、企業全体の監査リポートを一元管理する機能も追加した。
企業のサーバ統合を進めるものとして、単一のサーバマシンで複数のインスタンスを管理できる機能を追加した。物理サーバの数を減らしサーバを一元管理できる。アプリケーションやユーザーなどからワークフローを分類し、CPUやメモリなどリソースの利用を制限する機能や、アプリケーション間のリソース利用率を調整する機能も追加した。
DWHの部分では、データパーティションの機能を強化した。テーブルを複数のパーティションに分割する機能やデータ圧縮の機能を実装し、バックアップ機能も拡張した。
BI機能では、分析データを表示するグラフを増やすなどリポーティング機能を大幅に強化した。経度や緯度の情報をデータベース内に格納したり、マイクロソフトの地図情報サービス「MSN Virtual Earth」との統合も実現しているという。
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