フランスのILOGの日本法人アイログは、二酸化炭素(CO2)削減を図る製造業向けに「グリーンモジュール」を3月をめどに提供する。
ソフトウェアコンポーネントを提供するフランスのILOGの日本法人アイログは、二酸化炭素(CO2)削減を図る製造業向けに「グリーンモジュール」を3月をめどに提供する。工場から倉庫、配送センターなど物流における自動車やトラックの経路のうち、CO2の排出が最も少ないものをソフトウェアが割り出す。
ILOGは2007年2月にサプライチェーン計画ソフトウェアの米LogicToolsを買収した。新機能はLogicToolsのソフトウェア「LogicNet Plus」の機能の一部。物流網を最適化する機能にいわゆる「グリーンIT」の考え方を盛り込んだ。
日本法人の代表取締役、和多田茂氏は製造業がCO2排出を削減する利点について「特に欧州では、CO2排出権の売買が盛んになっている」と話す。日本ではまだ市場は確立していないが「今後は日本でも売買が盛り上がる」(同氏)という。もちろん、物流に占めるガソリン料金を抑えることでコスト削減も見込める。
「グリーンITに積極的であるというイメージ戦略としても新機能が一役買うかもしれない」(和多田氏)
ソフトウェアベンダーがグリーンITに積極的に取り組む誘因は存在するようだ。
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