NIED、Altixを中核とするスパコンの導入へ

防災科学技術研究所(NIED)は「SGI Altix 4700」を中核とするスーパーコンピュータシステムを7月をめどに稼働させる。理論計算性能は13.59TFLOPSで、高機能表示装置には4Kプロジェクタを採用している。

» 2008年03月31日 20時00分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは3月31日、防災科学技術研究所(NIED)から「SGI Altix 4700」を中核とするスーパーコンピュータシステムを受注、7月の本格稼働を目指して構築を進めていることを明らかにした。

 新システムの中核となる並列計算機は、デュアルコア インテルItanium プロセッサ合計2048コアと、合計4Tバイトの共有メモリを搭載した大規模構成のSGI Altix 4700で、256コア搭載のシステム計8式で構成される。理論計算性能は13.59TFLOPS。これは現行システムの18倍以上の処理性能となる。

 加えて、フロントエンドの計算機、可視化サーバ、および計1.5Pバイトの磁気ディスク装置などで構成され、そのすべてがファイバーチャネルで接続される。

 今回の発表で特徴的なのは、高機能表示装置(スクリーンシステム)として、日本SGIのスケーラブルビジュアルクラスタ「Asterism」のほか、ソニーの4KプロジェクタSONY SRX-S110などを導入している点だ。フルHDの4倍を超える解像度に対するニーズがHPCの領域から求められていることを表しているといえる。

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