ガートナー ジャパンは、2007年の世界半導体市場の売り上げが3.8%増の2739億ドルにのぼると発表した。
ガートナー ジャパンは4月3日、2007年の世界半導体市場の売り上げが前年比3.8%増の2739億ドルになったと発表した。上位10社のうち3社が前年比2桁増となる一方、4社はマイナス成長となった。
ランキング上位をみると、1位の米Intelは市場の平均成長率よりも2倍以上の成長となった。Intelの成長は、モバイルPC向けのマイクロプロセッサの伸張が主な要因だという。
3位の東芝の売り上げは前年比20.8%増の118億2000万ドルとなり、2006年の6位から3つ順位を上げた。同社はソニーの「PLAYSTATION 3(PS3)」向けのASICや、ポータブルメディアプレーヤー向けのNANDフラッシュ、携帯電話向けCMOSイメージセンサーなどの販売が好調に推移した。
4位の米Texas Instrumentsは携帯電話向けのASSP(Application Specific Standard Product)が各地域で苦戦し、前年比1.8%減のマイナス成長となった。8位のルネサス テクノロジは携帯電話向けASSPが急伸したものの、メモリ事業からの撤退やLCDドライバの価格下落で相殺され、前年比1.3%増にとどまった。
DRAM市場は供給過剰による激しい価格下落に見舞われ、2006年から2007年にかけ市場規模が24億ドルも低下した。その結果、Samsung ElectronicsやInfineon TechnologiesなどのDRAMベンダーの成長率は鈍化したという。
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