Upstartの採用など意欲的な作りとなっているFedora 9がリリースされた。paravirtオプションによってXenが別途のカーネルを必要としなくなるなど、仮想化環境への取り組みも進んでいる。
Fedora Projectは米国時間の5月13日、当初の予定から2週間ほど遅れる形でLinuxディストリビューションの最新版「Fedora 9」をリリースした。Fedora ProjectのWebサイトからダウンロード可能。
Fedora 9の主要コンポーネントは、Linuxカーネル2.6.25-14、GCC 4.3、Xfce 4.4.2、Perl 5.10.0など。デスクトップ環境としてGNOME 2.22、KDE 4.0.3を採用しているほか、WebブラウザにFirefox 3 Beta 5を採用している。
システム面では、インストーラ「Anaconda」を改良。Fedoraインストール時にインストール時のext2/ext3/NTFS領域のリサイズが可能になったほか、暗号化されたファイルシステムのサポートも加わった。また、Ext3に続く次世代ファイルシステムであるExt4もオプション扱いながら使用可能となった。
このほか、Ubuntuと同様、伝統的なSystem Vのinitデーモン(SysVinit)に代わるinitデーモン「Upstart」への置き換えも図られているほか、パッケージ管理ツールとして「PackageKit」の追加、OpenJDK実装のサポートなどが追加されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.