07年国内ストレージソフトの売り上げ、前年比13.7%増データ保護への需要増

年々増加しているデータ量に対し、データ保護のレベルを向上させたいと考える企業が増え、ストレージソフトウェア市場の成長をけん引した。

» 2008年06月06日 14時42分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは6月5日、国内におけるストレージソフトウェア市場の2007年の売り上げ実績を発表した。

 2007年のストレージソフトウェアの売り上げは799億2100万円で、前年より13.7%増えた。特にデータ保護およびリカバリーソフトウェアの売り上げ増が成長をけん引した。企業が扱うデータ量の増加に加え、金融商品取引法などに基づく内部統制への対応を理由に、企業がデータの保護を強化する動きが目立った。

 ストレージソフトウェア市場において、ストレージ管理ソフトウェアの成長率は、例年とほぼ変わらなかった。ストレージシステムの増設やデータ保存の長期化に伴い、管理の効率化への需要はあるものの、「ベンダーはその有用性をユーザー企業に訴求しきれていないことが原因」とIDCは分析している。今後の動向について同社は、「ストレージの仮想化やSOA(サービス指向アーキテクチャ)によるアプリケーションの統合など、ITインフラの全体最適を図るユーザー企業が増え、ストレージ管理ソフトウェアのビジネス機会も増える」とみている。

 IDCは、2007年〜2012年における国内ストレージソフトウェアの年間平均成長率を8.7%と予測している。

image 国内ストレージソフトウェア市場売上実績および予測、2006年〜2012年(同社Webページより)

過去のニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ