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» 2008年09月02日 08時33分 公開

アナリストの視点:デジタルサイネージが広告ビジネス・セールスプロモーション戦略に変革をもたらす (2/2)

[河上真一(矢野経済研究所),ITmedia]
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 そして、2008年度は「広告収入の増加」ならびに「ASPやSaaSといった運用形態の普及」により、前年度比118.0%の350億200万円と予測する。また、2008年度以降はデジタルサイネージを活用した広告ビジネスのさらなる拡大を見込まれ、2010年度には500億円を超えると予測する。

デジタルサイネージ市場規模推移と予測(売上高ベース)

デジタルサイネージらしさを追求せよ

 今後のデジタルサイネージ市場拡大を考える上では、「ハードウェアの設置増」や「販促ツールとしての利用増」などの即効性のある使い方も大切ではあるが、本格的な市場拡大に向けては、「広告媒体としての成功」が不可欠である。

 そのためにも、『トレインチャンネル』のようにインフォメーションとあわせ生活に密着した見せ方の提案や、ベンダーは「あれもできる、これもできる」というバラ色の提案ばかりではなく、「こう運用するといつ頃に投資回収ができる」という顧客のビジネスモデルを提案することも重要となってくる。これらはほんの一例にすぎないが、こうした提案による実態としての市場の牽引が必要である。

 可能ならばデジタルサイネージの設置主体事業者は、運用する担当チームを持ち、コンテンツや設置場所などの開発までを行えることが望ましい。そうすることによって、紙からディスプレイに置き換えただけの電子看板ではなく、BMW JAPANのショールーム(東京・丸の内)のような「建物と一体となった造り」「画面の連動」「専用コンテンツ制作」などによるデジタルサイネージらしさを追求した運用を期待したい。

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