お台場で顔認識技術を用いた広告配信システムが稼働NECがフジテレビに導入

NECは、目や口の配置などから性別や年齢層の属性を判断し、それに見合った広告を配信するシステムをフジテレビに導入した。

» 2008年07月18日 18時05分 公開
[ITmedia]

 NECは7月17日、フジテレビジョンに、顔認識技術を用いて性別や年齢層に基づいて広告を配信するシステム「デジタルサイネージソリューション」を導入したと発表した。顔認識技術を用いた広告システムの運用は国内初という。

 同システムは、電子ディスプレイに併設したカメラで来場者の顔を撮影し、性別や年齢層を判断するもの。目や口の配置、口角の下がり方や髪型などを、サーバに蓄積した数十万人分の男女の写真データと照合して属性を識別し、15種類の広告から来場者の属性に合ったものを選んで、ディスプレイに配信する。

 FeliCaを使い属性別に電子クーポンも配信する機能も備えている。来場者がアトラクション内の店舗でクーポンを使って商品を購入すると、顧客属性のデータがシステム上に蓄積される。どのような年齢層が広告に関心を示したかといった広告効果の測定も可能という。

 同システムは、フジテレビが7月19日から8月31日まで開催する「お台場冒険王ファイナル」で稼働する。

image デジタルサイネージソリューションのイメージ

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