コラム
» 2008年11月13日 12時06分 公開

IT Oasis:マニュアルを精読する人、まずスイッチをいれる人――新「気質分類」 (2/2)

[齋藤順一,ITmedia]
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プロセス型とプロジェクト型

 筆者の分類はごく単純に2分類である。

 筆者の主な仕事は企業のIT投資プロジェクトを外部から支援することであるが、その過程で企業の中の人を2つの類型に分類できることに気が付いた。

 プロセス型とプロジェクト型である。

 プロセスとプロジェクトについては以前に取り上げたことがあるが、おさらいしておくと、プロセスとは、規則や基準に基づく手続によって、入力を処理し、処理結果を出力する操作の集合である。一方、プロジェクトとは、限られた資源(カネ、人など)を使って、期限内に目的を達成するための一過性の活動と定義する。

 簡単にいえば、プロセスとは課業、日常業務であり、プロジェクトとは一発モノの仕事である。

 会社はプロセスとプロジェクトの組み合わせで運営されている。プロジェクトの仕事をしていると、どうもプロジェクト向きの人とプロセス向きの人がいるのでないかということになった。

 筆者の分類はかなりいい加減なものだが、なんとなくそういう人がいると納得していただければ幸いである。

プロセス型・プロジェクト型分類
違いの出る項目 プロセス型 プロジェクト型
仕事に対する特徴 同じ仕事でも飽きない 繰り返しの仕事は苦手
意思決定 評点を付けて高いのものを選択 最後は直感で決断
機械操作 マニュアルをしっかり読む まずスイッチを入れてみる
昼食のとり方 馴染みの店で食べる 新規店には取りあえず行く
イベントがある メンバーとして活動する 企画・計画が好き
買い物の傾向 定番が好き 新しいものが好き
信号待ち 青になるまで待つ 安全そうなら赤でも渡る

 多くの会社は経営資源を投入し、組織内で付加価値を付け、製品やサービスといった形で顧客に提供するということを継続的に実行している。従ってプロセス型人間が圧倒的に多い。プロジェクト型人間をたくさん雇ったら会社は大混乱するだろう。

 一方、マスコミなどイベント型の業態ではプロジェクト型が多いかもしれない。大規模なIT導入は一過性であり、日常業務というわけではないので、プロジェクトとして遂行する。プロジェクトにはプロジェクト屋を集めることが成功につながる。プロジェクト立ち上げにあたってはプロジェクト型人間を探すことから始めるとよい。

 私の怪しい理論だけでは信用できないという方もいると思うので、似た趣向の理論を紹介しておく。ハーバード大学のジョン・P・コッター教授は「変革するリーダーシップ」の中で、現状を維持するのにはマネージメント型、変革を担うのはリーダーシップ型の人が適していると2分類論を展開している。

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プロフィール

さいとう・じゅんいち 未来計画代表。NPO法人ITC横浜副理事長。ITコーディネータ、 CIO育成支援アドバイザー、上級システムアドミニストレータ、環境計量士、エネルギー管理士他。東京、横浜、川崎の産業振興財団IT支援専門家。ITコーディネータとして多数の中小企業、自治体のIT投資プロジェクトを一貫して支援。支援企業からIT経営百選、IT経営力大賞認定企業輩出。


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