マカオの入国審査、指紋・顔認証の導入で自動化へNECがシステムを提供

マカオに入国する際、指紋認証をして自動ゲートを通過するようになる。入国管理局の業務負担と利用者の審査待ち時間の軽減が狙いだ。

» 2008年12月12日 11時10分 公開
[ITmedia]

 マカオ入国管理局は、生体認証による出入国審査システムを導入する。フェリーターミナルや中国との国境など、4つの入国審査場に計147台の出入国審査を自動化するゲート「e-Channels」を設置し、2009年7月より運用する予定。システムを提供したNECが12月11日に発表した。

 外国からの出入国者は、ゲートを通過する前に指紋情報を登録し、パスポート情報とともにシステムのサーバに保管する。マカオ住民は、指紋情報を登録したIDカードと本人の指紋を照合して、入出国ゲートを通過する。将来、顔認証の導入も予定しているという。審査業務を自動化することで利用者の審査を待つ時間を短縮でき、入国管理局の職員の業務負担を減らせる。職員は携帯端末を使ってすべてのゲートの稼働状況をリアルタイムに確認できるため、不具合の発生時に対処しやすくなるという。

 国内では2007年11月に、法務省入国管理局がNECの生体認証を用いた入国審査システムを導入した。香港入国管理局が自動出入国審査システムや車に乗ったまま顔認証をする出入国ゲート管理システムも導入している。

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