バレンタインスパムは1日70億通が飛び交う、メッセージラボ調べ2月のスパム量は微減

2月に観測されたスパム総数の9%がバレンタインネタだった。

» 2009年03月05日 19時54分 公開
[ITmedia]

 メッセージラボ ジャパンは3月5日、2月のスパム動向リポートを発表した。電子メール全体に占めるスパムは73.3%で前月から1.3%減少した。

 スパムの内容では、バレンタインと世界同時不況に便乗するものが目立った。スパム全体に占めるバレンタイン関連のものは前月比5%増の9%。現在、世界最大級のボットネットとみられる「Cutwail」(別名Pandex)が大量に送信し、1日当たり約70億通を配信していた。

 世界同時不況に便乗するものでは、値ごろ感のある商品を売りつけるものや金融機関からの通知を装うフィッシング型が急増。フィッシングメールの割合は、1月の392.1通に1通から190.4通に1通となり、2倍近くに増加している。

 Webベースのマルウェアでは、2月に捕捉したうちの26.1%が新種となり、マルウェア配布などを行う悪質なページが1日あたり941件登場していた。マルウェアを添付したメールの割合は、前月比0.06%減の0.33%、悪質サイトへのリンクを記載したメールの割合は、同7.6%減の3.7%だった。

 地域別では調査対象国すべてでスパムの割合が減少。最多受信国はフランスの74.6%で、このほかドイツが69.1%、中国が67.8%、オーストラリアが68.5%などとなった。日本は65.5%、米国は57.0%だった。

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