GoogleはPythonのパフォーマンスを改善するプロジェクトを発表した。Pythonは、クラウドプラットフォームのGoogle App Engineで採用されているプログラミング言語。Googleでは、Google App EngineでJavaもサポートする計画だ。
GoogleはPythonのパフォーマンスを改善するプロジェクトを発表した。Pythonは、クラウドプラットフォームのGoogle App Engineで採用されているプログラミング言語である。伝えられるところによると、Googleでは、Google App Engineがサポートする第2の言語としてJavaを追加する準備も進めているようだ。
「Google Code」サイトに投稿されたブログ記事の中で、Googleの技術者たちは「Unladen Swallow」と呼ばれる新プロジェクトがPythonを高速化するための取り組みになると述べている。Pythonなどの動的プログラミング言語は、C++やJavaなどの静的言語と比べるとパフォーマンスに劣るという弱点を抱えている。
「Pythonを高速化するとともに、定評のある大規模アプリケーションをUnladen Swallowに容易に移行できるようにもしたい」とGoogle Codeブログに記されている。
Googleの技術者らは同プロジェクトで5つの主要な目標を掲げている。
また、パフォーマンスと互換性の目標を達成するために、「独自のインプリメンテーションをスクラッチから作成するのではなく、CPythonを修正することにした」と同社は説明する。
このプロジェクトの名前「Unladen Sparrow」は、映画「Monty Python and the Holy Grail」の中で登場人物が「荷物を持たないツバメの飛行速度は?」と質問する場面から取ったもの。Pythonという言語自身も、英国のコメディ集団「モンティ・パイソン」に敬意を表して付けられた名前であり、英語でニシキヘビを意味する「python」に由来するのではない。
Webサイト「GigaOM」を運営するオーム・マリク氏によると、GoogleはGoogle App Engine(GAE)でJavaをサポートする作業に取り組んでおり、5月下旬にサンフランシスコ開催される同社の「Google I/O」開発者カンファレンスでその発表が行われる見込みだという。Googleでは、Javaサポートの件に関するコメントを避けている。
マリク氏は次のように述べている。
「Javaがサポートされることにより、GoogleはGAEをすべてのAndroid関連アプリケーションの要にするとともに、Javaで書かれた多数の企業向けカスタムアプリケーションのプラットフォームとしての訴求力を獲得できる。しかしそのためには、Googleはもっと充実した環境を提供することから始めなければならない」
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