ワークスAPがSCMに進出、フルライン化へ特徴は「ノンカスタマイズ」

ワークスアプリケーションズは、ERP製品「COMPANY」シリーズで初となるSCM製品の販売を正式に開始したと発表した。

» 2009年04月15日 12時51分 公開
[ITmedia]

 ワークスアプリケーションズは4月15日、ERP製品「COMPANY」シリーズで初となるSCM(サプライチェーンマネジメント)製品の販売を正式に開始したと発表した。今回は「販売」と「調達・仕入れ」の2製品を投入。人事、会計、CRM(顧客関係管理)に続きSCM製品を投入することでERPの機能のフルライン化を実現する。今後、「製造」にかかわる生産管理システムをはじめ、受給管理、保守管理、原価管理、物流管理機能を追加し、製造業、卸売業、小売業などの大手企業を対象に販売を強化する。

 発売するのは「COMPANY サプライチェーン・ マネジメント販売」「COMPANY サプライチェーン・マネジメント調達・仕入」の2製品。完全ノーカスタマイズ型のパッケージを売りに、日本独自の商習慣を含めた機能を標準で搭載しているのが特徴としている。新機能を順次無償で提供する。

 新製品のCOMPANY サプライチェーン・マネジメント販売は、販売部門における得意先からの受注や出荷業務などを支援する。通常販売の製品だけでなく、セット品やサービスなどの無形品も処理できる。預り品、貸出品、得意先ごとの請求締めなど日本独自の商習慣を含めた販売形態にも対応できる。

 価格管理では、取引先別の価格、仕切り設定、販売ロット別の価格設定など、複雑な価格管理も可能。情報の収集・分析機能も搭載しており、得意先、倉庫、部署などさまざまな切り口で受注や出荷にかかわる情報をリアルタイムで管理できる。

 一方のCOMPANY サプライチェーン・マネジメント調達・仕入は、資材調達部門における製品・資材の調達(仕入れ)、外注への支給業務などを支援する。発注点管理方式による自動発注や複数の仕入先への分割発注などさまざまな発注形態をカバーする。

 価格は1億5000万円程度から。既にサービス業と流通業の2社が先行導入している。同社はSCM機能の提供を2010年としていたが「不況のため生産管理の見直しで業務効率を上げたいとする顧客からのニーズが強まった」(広報部)ことで、前倒しでの提供に踏み切った。同社は2005年に生産管理機能を提供する日系ベンダー、ダイナシステムを子会社化している。

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