ブロケード、大規模ネットワーク向け新製品を発表

ブロケードはデータセンターや企業、大学などが構築、運用する大規模、大容量のIPネットワーク向け製品を発表した。

» 2009年06月03日 01時07分 公開
[ITmedia]

 今回発表されたのは、10Gbpsイーサネット対応のスイッチ「Brocade Turbolron 24X」、ロードバランサの「Brocade Serverlron ADXシリーズ」、Power over Ethernet Plus(PoE+)対応のエッジスイッチ「Brocade Fastlron CXシリーズ」の3製品。

 現在、データセンターやエンタープライズおよびキャンパスでの大規模IPネットワークでは、各レイヤでのスループット能力のみならず、省電力性、コストなどの面で高いレベルの能力が求められている。「Brocade Turbolron 24X」は1Uのフォームファクタで24個の10GbE/1GbEデュアルスピード・ポートをサポートしており、1GbEから10GbE対応サーバファームへの移行を容易にしている。また他社製品比約50%の10 GbEポートあたり消費電力を実現し、初期設備投資と運用コストの削減に貢献するという。また将来のIPアドレス要件に対応するIPv6機能を内蔵した。

「Brocade Turbolron 24X」

 「Brocade Serverlron ADXシリーズ」は70Gbpsのスループットを実現し、マイクロソフト、オラクル、SAPなどの各アプリケーションとの相互運用性も検証済みだという。企業のネットワークなどではこうしたアプリケーションをフル活用するケースが出てくるため、この点でもユーザーからの注目度は高いはずだ。また、DoS攻撃とSYNクッキー保護に加えて通常の4倍の性能を実現。ファイアウォールの崩壊を防止する。

「Brocade Serverlron ADXシリーズ」

 「Brocade Fastlron CXシリーズ」は1Uフォームファクタで、24個あるいは48個の10/100/1000Mbpsポート密度と、高帯域アップリンクを実現する10GbEモジュールオプションを提供。追加コストなしでPoE+に対応可能で、ポート当たり30Wの電力供給を実現する。

「Brocade Fastlron CXシリーズ」

 これら3製品はオープン価格で設定されているが、参考価格としては「Brocade Turbolron 24X」で240万円から、「Brocade Turbolron 24X」では100万円からという。2009年第3四半期に出荷開始で、6月8日から開催されるInterop Tokyo 2009で実機が展示される予定。

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