Appleは、SMSを悪用した攻撃でリモートからのコード実行につながる脆弱性を修正した。
米Appleは7月31日、iPhone OSの最新バージョンの3.0.1をリリースし、リモートからのコード実行につながる恐れのある脆弱性に対処した。
公開されたセキュリティ情報によると、脆弱性はショートメッセージ(SMS)をデコードする際のメモリ破損問題に起因するもので、iPhone OS 1.0〜3.0に存在する。細工を施したSMSを使って悪用された場合、アプリケーションが終了したり、任意のコードを実行されたりする恐れがある。
この脆弱性は、セキュリティ研究者のチャーリー・ミラー氏とベルリン工科大学のコリン・マリナー氏が指摘したもの。ミラー氏は、セキュリティカンファレンス「BlackHat」でこの問題の詳細を説明するとし、被害に遭わないためには、4分の1角文字が1文字だけ入ったテキストメールが届いたら、直ちにiPhoneの電源を切るようアドバイスしていた。
iPhone OS 3.0.1へはiTunesから更新できる。
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