ボットネットのスパム配信が高水準に、メッセージラボ調べ

メッセージラボは、大規模なボットによるスパム配信が高水準にあると発表した。

» 2009年09月03日 16時57分 公開
[ITmedia]

 メッセージラボ ジャパンは9月3日、8月のスパム動向リポートを発表して、ボットによるスパム配信が高水準にある状況を報告した。

 8月は、サイバー犯罪への関与が指摘されていたラトビアのインターネットサービスプロバイダReal Hostへの接続が停止され、配信されるスパム全体の15〜20%を占めていた大規模なボットネット「Cutwail」の活動が90%低下し、停止後2日間のスパム流通量は38%減少したという。

 しかし、停止後から数日で活動量が以前の水準に戻っており、同社はボットネットの回復能力が極めて高いと分析。また、別のボットネット「Donbot」の活動も目立ち、短縮URLを使用したスパムを大量に配信して、ピーク時には1日当たり100億通が出回っていた。

 このほか、「Rustock」や「Mega-D」などの主要なボットネットの活動レベルも高く、8月のスパムメールの割合は88.5%と高い水準にある。攻撃者が多数のドメインを使い回す傾向も強まり、8月に同社が接続をブロックしたWebサイトの36.1%が新規ドメインだったが、ブロックされている新種のマルウェアは11.9%だった。

企業向け情報サイト「ITmedia エンタープライズ」へ

過去のセキュリティニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ