米国初のホワイトスペース活用した通信サービスが開始

米企業がアナログ停波で使われなくなったホワイトスペース周波数帯を使って、ワイヤレスブロードバンド通信を開始した。

» 2009年10月23日 07時00分 公開
[ITmedia]

 米国で、アナログ停波で使われなくなった周波数帯(いわゆる「ホワイトスペース」)を活用した初のワイヤレス通信サービスが始まった。

 サービスを提供しているのは新興企業Spectrum Bridgeで、同社は米連邦通信委員会(FCC)からホワイトスペースの免許を取得している。

 Spectrum Bridgeのサービスではホワイトスペース周波数帯を利用して、バージニア州クロードビル学校やコンピュータセンターにワイヤレスブロードバンド通信を提供する。この地域ではこれまで、ブロードバンド接続が利用できなかった。このサービスのために、Dell、Microsoft、通信の問題に取り組む非営利団体TDF Foundationが最新のコンピュータシステムとソフトを寄付した。

 ホワイトスペースは、米国が6月にアナログ放送からデジタル放送に完全移行したことで使われなくなったアナログ放送の周波数帯。ブロードバンド信号の長距離送信に理想的とされている。

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