アクセンチュアとシスコ、UC構築などで提携関係を拡大

アクセンチュアとシスコシステムズは12月10日、日本における両社の提携範囲を拡大すると発表した。

» 2009年12月10日 17時39分 公開
[ITmedia]

 アクセンチュアとシスコシステムズ合同会社は12月10日、都内で記者発表会を開催し、日本における両社の提携範囲を拡大すると発表した。2社の合同チームを30人ほどで組織し、ユニファイドコミュニケーション、コラボレーション、顧客接点やシステムインフラの変革、データセンターに焦点を当て、情報システムの構築サービスを共同で手掛ける。

握手するシスコのオーバービーク社長(左)、アクセンチュアの伊藤智康パートナー、同社の程近智社長(右)

 両社は、クラウドコンピューティングなどのインターネットのアーキテクチャの企業利用が今後も継続的に拡大する中で、プラットフォームとしてのネットワークの重要性がますます高まると指摘する。アクセンチュアが業種別のビジネス事情に詳しい一方、シスコはビデオやコラボレーション、データセンターにおける仮想化技術などを活用した製品を提供する。両社が組むことで、グローバル展開を視野に入れる企業の業務プロセスの改善なども支援できるという。

 協業の典型例は、M&Aに際して、合併する企業同士が業務プロセスやシステムを統合するようなケースだ。複数組織を1つに統合する際に、社内の円滑なコミュニケーション環境といった仕組みの構築をする必要が出てくる。ユニファイドコミュニケーションやインフラおよびネットワークの変革ソリューション、コンタクトセンターの集約やオペレーターの在宅勤務環境の構築などを引き受ける考えだ。

 このほか、テレビ会議システムを活用して拠点間の移動コストを低減させる「グローバル化」の支援や、CO2(二酸化炭素)削減などのサステナビリティを意識した仕組みの提供、レガシーシステムの刷新などのサービス提供も視野に入れている。

 アクセンチュアとシスコは2009年2月に企業横断的なビジネスグループ「アクセンチュア&シスコビジネスグループ」を立ち上げた。通信、製造業、ヘルスケア、金融サービス、資源・エネルギー、政府機関など多くの業界の顧客を対象にサービスを展開する。

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