エド・ロバーツ氏は世界初の個人向けコンピュータと言われる「Altair 8800」を開発し、若き日のビル・ゲイツ氏に大きな影響を与えた。
世界初のパーソナルコンピュータを開発したエド・ロバーツ氏が4月1日に肺炎で亡くなった。68歳だった。
ロバーツ氏は1975年に世界初の個人向けコンピュータと言われる「Altair 8800」を開発した人物。Microsoftを創設したビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏にも大きな影響を与えた。両氏は雑誌でAltair 8800の記事を読んで、ロバーツ氏に同製品向けのソフトの開発を申し出たという。
ゲイツ氏とアレン氏は1日、合同で追悼の声明を発表した。「われわれの友人、そして若き日の指導者でもあるエド・ロバーツの死を深く悲しんでいる。ご家族にお悔やみ申し上げる」
両氏は、ロバーツ氏を「パーソナルコンピュータ革命の真のパイオニア」と呼び、「彼はわれわれ――コンピュータが一般的になるずっと前にこの技術に関心を持った2人の若者――に賭けてくれた。彼には常に感謝してきた」と述べている。「われわれの初めてのソフトがAltairで動いたあの日から、たくさんの素晴らしいことが始まった」
ロバーツ氏は1977年にコンピュータ業界から引退し、その後は医師の道を進んだ。
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