フォーステン、ネットワーク管理を自動化する取り組みを発表

フォーステン・ネットワークスは、VLANを利用してネットワーク管理を自動化するという構想を発表した。

» 2010年04月13日 19時41分 公開
[ITmedia]

 スイッチベンダーのフォーステン・ネットワークスは4月13日、ネットワーク管理をVLANを利用して自動化するという「オープンオートメーション構想」を発表した。米国ラスベガスで25日から開催される「Interop 2010」で披露する。

 この構想は、クラウドコンピューティングの普及を受けて、データセンターのネットワークを柔軟に運用できることを目指すもの。同社では、ポリシーに基づいて既存のネットワーク機器やサーバ、ストレージを動的に割り当ててVLANを構成することで、こうしたニーズに対処できるとしている。PerlやPythonといったスクリプト言語で制御できるようにする。

 構想を紹介した米Force10 Networksのマーケティング担当副社長のステファン・ギャリソン氏は、「Ciscoのようにネットワークの自動化をネットワーク機器を起点にして実現する方法を提唱しているところもあるが、われわれはサーバを起点にする方法が既存資産を生かしながらできるベストな手段だと考えている」と述べた。

 この構想を具現化するため、同社では自社OSの「FTOS」にハイパーバイザーとリアルタイムに通信するための「ハイパーリンク」機能や、対応機器とリアルタイムに通信を行って自動的に接続設定をする「スイッチリンク」機能を実装すると表明した。

Interop 2010で予定するVWware(左)やProject Crossbowとの連携デモンストレーションの概要

 Interop 2010では、VMwareやSunのOpenSolarisのProject CrossbowとFTOSを連携させて、VLANを自動的に設定するといったデモンストレーションを計画している。フォーステンの権田裕一社長は6月に千葉・幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2010」でも同様のデモンストレーションを計画しているという。

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