IBM決算、ソフトウェア好調で予想を上回る増収増益

IBMの1〜3月期決算は売上高は前年同期比5%、純利益は同13%増と好調で、2010年通年の利益予想を上方修正した。

» 2010年04月20日 08時00分 公開
[ITmedia]

 米IBMが4月19日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月期)決算は、売上高が前年同期比5%増の229億ドル、純利益は同13%増の26億ドル(1株当たり1.97ドル)だった。1株当たり純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測1.93ドルを上回った。

 地域別では、北南米地域の売り上げが2%増(為替の影響を排除すると横ばい)の95億ドル、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域が5%増(同2%減)の76億ドル、アジア太平洋地域が10%増(同1%増)の53億ドルだった。

 部門別では、主力のサービス部門とソフトウェア部門が好調だった。テクノロジーサービス部門は4%増(為替の影響を排除すると2%減)の93億ドル、ビジネスサービス部門は横ばい(同5%減)の44億ドル、ソフトウェア部門は11%増(同5%増)の50億ドルだった。WebSphereやLotusなどを含む同社のミドルウェア製品の売上高は13%増(同8%増)の28億ドルだった。システム&テクノロジー部門は5%増(為替の影響を排除すると2%増)の34億ドル。System xの売り上げは36%増と好調だった。

 全体の粗利益率は43.6%で、前年同期の43.4%を上回った。

 サミュエル・J・パルミサーノ会長兼CEOは「新興国市場の開拓、ビジネス分析製品、Smarter Planet製品などへの戦略的な投資が功を奏し、すべての部門と地域において、前期から大きく成長できた。2010年通期の利益は、最低でも1株当たり11ドル20セントになるだろう」と語った。1月の時点では1株当たり11ドルと予測していた。

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