モーフ・ラボ、クラウド構築用アプライアンスの管理機能を強化

モーフ・ラボはクラウド構築用アプライアンスの管理機能を強化。クラウドサービス事業者やデータセンター事業者、ITリソースの利用率拡大を狙う非IT企業を対象に3年間で20億円の売上を見込む。

» 2010年05月11日 19時37分 公開
[石森将文,ITmedia]

 モーフ・ラボは5月12日、2010年2月にリリースしたクラウド環境の構築/自動運用を行うアプライアンス「mCloud Controller」の最新版、「mCloud Controller 2.1」を発表した。同日より販売を開始する。

 ユーザー管理、課金やリソース利用状況などのレポート管理、開発者画面、各種テンプレートや仮想マシンの設定管理といった、クラウド環境を運用するための操作を、管理者用GUIから行えるようになった。また仮想マシンを構成するCPUやメモリといった物理リソースにいたるまで、「クラウド全体」→「特定クラスタ」→「仮想サーバ」→「CPU、メモリなどのリソース」といった具合にドリルダウンし、状況を把握できる。個々のユーザーのリソース使用量やトラフィックもリアルタイムで可視化できる課金システムを備える。クラウド環境の可用性については、HA(ハイアベイラビリティ)環境を標準サポートし、「仮想マシン自動修復機能」を備えることで向上を図っている。

 クラウド型サービスの提供事業者やデータセンター事業者などが、本製品の主なターゲットであると考えられるが、リソース利用率の低いサーバを多く抱える非IT企業も、ユーザーとなり得る。それらのサーバをmCloud Controller 2.1で統合することで、サーバのコンソリデーションとクラウド環境構築を、並行して行えるだ。

スモールスタートで導入しても、ビジネスの成長に応じてシステムを拡大しやすい

 詳細価格はNDAを締結した上での交渉となるが、月額の基本料金に加え、使用量に応じた従量課金が設定されるかたち(24カ月以上の利用を前提とする)。現在、10社以上が技術検証を行っており、モーフ・ラボでは向こう3年間で20億円の売上を見込む。

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