BlackBerryのRIM決算、増収増益だが予測には届かず

RIMの3〜5月期決算は2けた台の増収増益だったが予測値を下回った。携帯電話市場で首位を守る同社だが、iPhoneを擁する米Appleに追い上げられている。

» 2010年06月25日 15時08分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 BlackBerryを手掛けるカナダのResearch In Motion(RIM)が6月24日(現地時間)に発表した第1四半期(3〜5月期)決算は、売上高が42億3539万ドルで前年同期比24%増、純利益は同20%増の7億6890万ドル(1株当たり1ドル39セント)だった。売上高は前期に発表した予測値の下限である42億5000万ドルに届かなかった。

 同四半期中のBlackBerryの累計出荷台数は前年同期比で約43%増の約1120万台で、累計で1億台を超えた。BlackBerryの新規加入者数は490万人。同四半期末時点での累計加入者数は4600万人を超えた。

 共同CEOのジム・バルシリー氏は「向こう数カ月のうちに発売を予定している一連の新しいBlackBerry製品により、2011年度下半期における当社の成長は加速すると確信する」と語った。

 第2四半期(6〜8月期)については、売上高を44億〜46億ドル、1株当たり純利益を1ドル33セント〜1ドル40セントと予測。また、BlackBerry新規加入者数は490万〜520万人とみている。

 RIMは携帯電話市場で首位に立っているが、米Appleや米Googleがシェアを伸ばしている。売上高が予測値に届かなかったこともあり、同社の株は決算発表後の時間外取引で5%以上値を下げた。

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