Excelファイルによる標的型攻撃

PDFを用いた標的型攻撃はよく知られたところだが、XLS、つまりExcelファイルを用いた新たな攻撃が登場した。

» 2010年06月28日 11時23分 公開
[mikko hypponen,エフセキュア]

 以前、標的型のスパイ攻撃で使用されたドキュメントファイルのスクリーンショットをご紹介したことがある。ほとんどの場合はPDFファイルだ。このような攻撃で一般的に用いられるファイルタイプだからだ。

 しかし、代わりにXLSファイルを使用した新たな攻撃が登場した。

 これはある種のメンバーリストだ。以下の例と同様、閲覧するとバックドアがドロップされ、動作する。

 以下は明らかに予定表だ。非常に一般的で無害に見える。

 以下は、ある種の組織リストを含んでいるように見える。

 予算ファイル。

 何とタイムリーな! 「FIFA World Cup 2010」の対戦スケジュールだ。

 これらのファイルのエクスプロイトは、「Excel Pointer Offset Memory Corruption Vulnerability CVE-2009-3129」を標的としている。

 ご覧の通り、このような攻撃ファイルは完ぺきにノーマルで、信頼のおけるドキュメントファイルのように見える。

 これらのファイルのハッシュは

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