Microsoft、Windows Phone 7搭載の9機種を披露

Windows Phone 7のローンチイベントで、バルマーCEOが「glance and go」というスローガンを掲げ、Dell、HTC、Samsung、LGの新スマートフォン9機種を紹介した。

» 2010年10月12日 06時25分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは10月11日(現地時間)、ニューヨークで次期スマートフォン「Windows Phone 7」のローンチイベントを開催し、米Dell、台湾のHTC、韓国のSamsung Electronics、LG Electronics製の新スマートフォン9機種を披露した。具体的な製品の公開は、2月の同OS発表以来初めてだ。

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 スティーブ・バルマーCEOは「Windows Phone 7の最初の製品群として、美しいラインアップを取りそろえた。Microsoftとパートナー企業はこれまでと異なる携帯電話を提供する――これらの端末では少ないステップで素早く日常のタスクをこなせ、“glance and go(ひと目で実行)”方式でタイムリーな情報を入手できる」と語った。

 Windows Phone 7は、同社の現行スマートフォン向けOS「Windows Mobile」とは別に、ゼロから構築した新しいOS。「ライブタイル」など独自のユーザーインタフェースを採用し、「Office Mobile」「Windows Phone Live」「Xbox Live」「Zune Pass(定額会員制音楽サービス)」などのサービスを利用できる。また、アプリの開発にはSilverlight、XNA、Visual Basicを利用できる。

 米調査会社Gartnerが8月に発表したスマートフォンOS別シェアランキングでは、Windows MobileはSymbian、BlackBerry、Android、iOSを追う5位(シェア5%)。新たなOSでシェア拡大を目指す。

 最初のWindows Phone 7端末は、欧州とアジアの一部地域(日本は含まれていない)で10月21日に、米国では11月8日に発売される。このホリデーシーズンに、30カ国以上の60以上のキャリアがWindows Phone 7端末を販売するという。米国ではiPhoneの独占キャリアであるAT&T、T-Mobileのほか、2011年にはVerizonとSprintからも発売される予定だ。

 すべての端末がCPUに米QualcommのSnapdragonを採用し、ディスプレイはWVGA(480×800)、500万画素以上のカメラを搭載する。

 同日発表された新製品は以下の9機種。

  • Dell Venue Pro:縦方向にスライドするQWERTYキーボードが特徴。ディスプレイは4.1インチ。米で販売
  • HTC Surround:スライド式のヤマハ製スピーカーとスタンドが特徴。ディスプレイは3.8インチ、米で199.99ドルで販売
  • HTC HD7:スタンド付き。ディスプレイは4.3インチ。米、英、独、スペイン、シンガポールで販売
  • HTC 7 Mozart:ディスプレイは3.7インチ。英、独、オーストラリアで販売
  • HTC 7 Trophy:ディスプレイは3.8インチ。英、仏、オーストラリアで販売
  • LG Quantum:横方向にスライドするQWERTYキーボード付き。ディスプレイは3.5インチ、米で199.99ドルで販売
  • LG Optimus 7:ディスプレイは3.8インチ。カナダ、英、独、伊、メキシコ、スペイン、オーストラリア、シンガポールで販売
  • Samsung Focus:AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)採用の4インチディスプレイ。米で199.99ドルで販売
  • Samsung Omnia 7:AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)採用の4インチディスプレイ。英、仏、独、スペインで販売
Windows Phone 7 1 左からDell Venue Pro、HTC Surround、HTC HD7
Windows Phone 7 2 左からHTC 7 Mozart、HTC 7 Trophy、LG Quantum
Windows Phone 7 3 左からLG Optimus 7、Samsung Focus、Samsung Omnia 7

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