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» 2010年10月19日 16時20分 公開

富士通研究所、クラウド間でのデータ利用を制御する技術を開発

クラウド環境に転送するデータから機密情報を取り除く技術やデータの利用状況をトレースする技術などを富士通研究所が開発した。

[國谷武史,ITmedia]

 富士通研究所は10月19日、クラウド環境で利用するデータを制御することでセキュリティを確保する「クラウド情報ゲートウェイ」技術を開発したと発表した。クラウド環境からの情報漏えいを防ぐなどの効果が期待される。

 開発した技術は、「データの秘匿化」「ロジック安全実行」「情報トレーサビリティ」の3種類で構成されている。自社内やクラウド環境で利用する情報をユーザーが必要に応じて制御できる。複数の企業がクラウドを介して重要情報をやりとりするといった利用シーンが想定されるという。

 データの秘匿化技術は、社内からクラウド環境にデータを移動させる際に、機密情報の部分だけを削除したり、暗号化したりすることで、必要な部分のデータのみを相手に渡すことができる。ロジック安全実行技術は、データをクラウド環境に移動できない場合に、データで利用するアプリケーションをクラウド環境から一時的に社内に移動させる。移動したアプリケーションは、保護された仮想空間(通称「サンドボックス」)で実行する。

開発した情報ゲートウェイの利用例(健康診断データをクラウドでやりとりした場合)

 情報トレーサビリティ技術では、社内とクラウド環境を行き来するデータの入出力をすべて監視することで、利用状況や内容を把握できる。異なるクラウド環境をまたいだ場合でも、データがどのように利用されているかを追跡できるという。

 富士通研究所では今後、複数のクラウド環境が連携する分野でクラウド情報ゲートウェイ技術の実証を行い、2012年ごろの実用化を目指すとしている。

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