NEC、IFSのERPパッケージをSaaS型で提供――ユーザーはモジュールごとに調達可能

NECはスウェーデンのIFSが有するERPパッケージ「IFS Application」をSaaS型で提供する。5年間でTCOを30%削減できるという。

» 2010年11月11日 16時54分 公開
[石森将文,ITmedia]

 NECは11月11日、スウェーデンのIndustrial and Financial Systems社(以下、IFS)および、その日本法人であるIFSジャパンとのクラウド分野における協業を発表した。本協業によりNECは、IFSのERPパッケージ「IFS Applications」をクラウドサービスとして提供する。

 NECは、IFS Applicationsが有する会計・販売物流・生産業務といった機能に、NECが開発した機能を組み合わせ、同社のデータセンターを通じSaaSとして展開する。NECは本サービスの特徴として、業務領域を30以上のモジュールに細分化し、モジュール単位で課金することを挙げている。これによりユーザーは、カスタマイズ要素を減らしながら調達したり、必要な分だけのモジュールを選択したりして導入できるという。これにより、5年間利用した場合のTCOを30%削減できる(NEC調べ)という。

 NECでは130社に対しIFS Applicationsの納入実績を持ち、その3分の1がアジア圏のユーザーだという。SaaS型のIFS Applicationsについては今後5年間で50社への導入を目指す。

 販売開始は11月11日から。サービスの提供開始は2011年4月を予定している。

関連キーワード

NEC(日本電気) | SaaS | ERP


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ