Symbian OSをNokiaに移管するSymbian Foundationが、12月17日にサイトを閉鎖し、ソースコードのオンライン配布も同日に終了すると発表した。
Symbian Foundationは11月26日(現地時間)、公式Webサイトを12月17日に閉鎖すると発表した。ソースコードのオンラインでの提供も同日終了する。同団体は9日、スマートフォンOS「Symbian」の開発をフィンランドのNokiaに移管し、今後は同OSに関連する知的財産のライセンス事業に移行すると発表している。
ソースコードやwikiの内容などWebサイトのコンテンツを必要とする開発者に対しては、リクエストがあればDVDあるいはUSBメモリに収録して提供する計画という。準備に時間がかかるため提供の開始は2011年1月31日以降になる見込みで、メディアと送付料の実費を徴収する予定。
今後のツールやドキュメントの提供、技術サポートなどは、Nokiaが主催するForum Nokiaが行う。
Symbian Foundationは、2008年にNokiaが英Symbianを買収して立ち上げたオープンソース団体。設立メンバーにはLG Electronics、NTTドコモ、Samsung、Sony Ericssonなどが名を連ね、現在100社以上が参加している。だがSymbianのシェアは米AppleのiPhoneの登場やオープンなスマートフォンOSである米GoogleのAndroidの台頭に脅かされており、9月にはSamsungがSymbianからの離脱を表明している。
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