NEC、クラウド基盤パッケージ「Cloud Platform Suite」の新製品発表

クラウド構築に必要なハード/ソフトをパッケージ化したNECの「Cloud Platform Suite」に、ユーザーが必要な分だけのリソースを利用できる「リソースプーリング」が盛り込まれた。

» 2011年07月19日 19時36分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 NECは7月19日、クラウド基盤パッケージ「Cloud Platform Suite」の新製品となる「Cloud Platform Suite/エンタープライズパッケージ V2」を発売した。FC-SANを備える「エンタープライズパッケージ」にした「リソースプーリングシステム構築サービス」を組み合わせ、柔軟が柔軟なプライベートクラウドシステムを短期間に構築できるという。

 同製品は、用意されたサーバやストレージ、ネットワーク機器、OSなどのITリソースについて、ユーザーが必要とするタイミングに必要な分だけを利用できるというリソースプーリングの設計思想に基づいて開発された。増設時の要件定義やシステム設計が実施済みであり、増設ユニットを追加するだけでシステムを容易に拡張できる。

 また、リソース運用や障害監視、構成管理などプライベートクラウド基盤で必要となる点や手順が運用ガイドにまとめられ、これを活用することでプライベートクラウドシステムの構築期間を2カ月程度に短縮できるという。オプションでネットワーク制御技術の「OpenFlow」に対応した「UNIVERGE PFシリーズ」や、クラウドサービス管理ソフトウェア「WebSAM Cloud Manager」、データセンター運用自動化ソフトウェア「WebSAM vDC Automation」とも組み合わせることができ、柔軟性を高めながらも省力化されたシステム運用が可能になるとしている。

 ラインアップと価格は、本体が3000万円(税別)から、サーバ増設ユニットが400万円(同)から、ストレージ増設ユニットが660万円(同)から。同社では「Cloud Platform Suite」シリーズ全体で、今後3年間に300システムの販売を見込む。

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