Windows 8では、オプション機能として「Windows Live」のIDでのログインが可能で、Windows環境やWebブラウザ、アプリの設定を複数の端末で同期できる。
米Microsoftは9月26日(現地時間)、次期OS「Windows 8(コードネーム)」に「Windows Live ID」でログインする機能について説明した。
同社のYou-Centered Experienceチームのグループプログラムマネジャーを務めるケイティ・フリガン氏によると、Windows 8では、オプション機能として起動時のログインにWindows Live IDを使えるようになる。Windows Liveは、メールやチャット、クラウドストレージなどを提供する同社の総合オンラインサービスだ。
Windows Live IDでログインすると、Windows 8の設定の多くがMicrosoftのクラウドに保存され、ユーザーはWindows 8を搭載するPCやタブレットで常に同じ環境を利用できるようになる。複数の端末を利用している場合や、1台のPCを複数のユーザーで利用している場合に便利だ。
Live IDでログインすることのメリットとして、フリガン氏は以下の点を挙げている。
また、企業のIT管理者は、従業員が同期できる項目をグループポリシーで管理できる。なお、企業のドメインに参加しているPCに保存されているログイン資格情報が同期されることはなく、これらはIT管理者の管理下にある。
フリガン氏は、Windows Live IDでのログインの安全性についても詳しく説明する。例えば、Windows Live IDでのログインに使われるユーザーデータは最小限でしかも暗号化されており、デフォルトでは無線WANには対応させておらず、SSL/TLSで転送されるとしている。
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