新たに包括契約やマーケティングキャンペーン管理などの機能を追加した。
SAPジャパンは3月22日、中小企業向けERPパッケージ製品の最新版「SAP Business One 8.82」の提供を開始した。新たに包括契約やマーケティングキャンペーン管理、マスターデータクリーンアップの機能を追加している。
包括契約機能は、取引先との長期販売契約もしくは購買契約を管理するためのもの。包括契約で定義された契約期間や特別価格などの情報が、販売・購買の受発注時に自動的に反映され、包括契約の達成率を随時確認できる。また、予想収益や資材所要量計画にも包括契約の内容を反映させることが可能になった。
マーケティングキャンペーン管理ではイベント情報の登録や更新、分析までを行え、キャンペーンから生成された案件を販売案件やリードとしてシステムに登録できる。キャンペーンの結果の分析からその後の対応策などを検討できるようになる。マスターデータのクリーンアップ機能ではウィザードに従って不要になったアイテムや取引先、G/L勘定、プロジェクト、利益センタ、配賦規則などのマスターデータを消去することができる。
併せて同社は販売体制を強化し、パートナー各社との共同マーケティングやイベントの展開、同製品のデモンストレーションセンターの設立などに取り組むという。
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