インストールした覚えのないロシア語のアプリがSamsung製の端末に表示されるという報告が相次ぎ、GoogleはGoogle Playに不具合があったことを認めたという。
GoogleのAndroidを搭載したSamsung製の端末で、インストールした覚えのないロシア語のアプリが表示されるとの報告が相次いでいるという。IT情報サイトのVergeが3月26日付で伝えた。Googleはアプリ配信サービスのGoogle Playに不具合があったことを認め、対応に当たっているという。
Vergeによると、問題のアプリはロシア語のメールアプリで、ユーザーがインストールした覚えはないのにSamsung製端末の画面に表示され、アンインストールするのが難しいという報告が寄せられているという。
その後の取材で、原因は個々のアプリに割り当てられた識別名にあったことが判明。Android向けアプリは全て、Androidシステム上で識別するため個々に異なる識別名を持っており、Samsungの電子メールアプリには「com.seven.Z7」という識別名が付いている。ところがロシアのOJSC Mobile Telesystems(MTS)という開発者のアプリにも同じ識別名が付いていたことから、Samsungの端末がOJSCのアプリをSamsungの電子メールクライアントのアップデートと認識してしまったとみられる。
原因は、メールアプリをOEM供給しているSevenという開発元が手違いで、別々のアプリに同じ識別番号を付与していたためだったという。
GoogleはVergeの取材に対し、Google Playの「マイアプリ」に、メールアプリのロシア語版が誤って表示される不具合があったことを確認した。問題のアプリは既に無効にされ、端末にインストールされることはなかったと説明している。マイアプリの不具合については現在修正に当たっているという。
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