NTT Com、アジア主要都市をつなぐ低遅延の光海底ケーブルを運用へ

新たなケーブル回線を使ったシンガポールと日本間の専用線サービスを開始する。

» 2012年08月09日 16時38分 公開
[ITmedia]

 NTTコミュニケーションズは8月9日、アジア主要都市を結ぶ大容量光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express(ASE)」の運用を20日に開始すると発表した。同ケーブルを利用するArcstarグローバル専用線サービスの提供を同日から開始する。

 ASEは、マレーシアのTelekom MalaysiaやフィリピンのPLDT、シンガポールのStarHubと共同で建設。地震や台風などで故障が多い台湾南沖バシー海峡付近でのケーブルの回避や、日本とシンガポール間を最短ルートでつなぐことを念頭に設計され、東京・シンガポール間の遅延値は業界最低の64ミリ秒台になるという。総延長は約7800キロ、回線容量は15テラビット/秒以上、陸揚げ地は2013年第1四半期で日本、フィリピン、シンガポール、マレーシア、香港を予定する。

 Arcstarグローバル専用サービスは、まず日本とシンガポール間で提供。日米間の光海底ケーブル「PC-1」を経由することで、米国・アジア間で遅延の少ない通信環境を提供できるとしており、特に金融機関の利用に最適としている。

Asia Submarine-cable Expressのルート

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