McAfeeは、マルウェアを仕込んだ不正サイトにユーザーをおびき寄せる目的で利用されやすい「危険なセレブ」のランキングを発表した。
セキュリティ企業の米McAfeeは9月10日、マルウェアを仕込んだ不正サイトにユーザーをおびき寄せる目的で利用されやすい「危険なセレブ」の2012年版ランキングを発表した。今年の1位は「ハリー・ポッター」シリーズ映画への出演で知られる英女優エマ・ワトソンだった。
ネット上では有名人の名をかたって不正サイトにユーザーをおびき寄せ、ビデオや写真が見られると称してマルウェアをダウンロードさせるなどの手口が横行している。こうした手口に使われることの多い有名人は、ワトソンに続いてジェシカ・ビール、エヴァ・メンデスの女優3人がトップ3に入った。
一方、男性で20位以内に入ったのは人気司会者のジミー・キンメル(13位)のみ。McAfeeは「女性は男性よりも危険であることが分かった」と解説している。
特に「free downloads」「nude pictures」の用語で検索すると、こうした危険な不正サイトに行き着く可能性が高かった。McAfeeの調査では、「エマ・ワトソンの写真」と「ダウンロード」の用語を組み合わせて検索すると、12.6%以上の確率で不正なサイトに行き着くことが分かったという。
こうした不正サイトの被害に遭わないために、ビデオなどのコンテンツを提供する前提として何かをダウンロードさせようとするWebサイトには警戒する必要があるとMcAfeeは指摘。そうしたコンテンツは評判が確立された大手のWebサイトから入手した方がいいと忠告している。
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